こんにちは。昨晩の松野町は大雨でした。今日は打って変わって快晴です。雨が降った翌日はより多くの花粉が飛散するそうなので、花粉症の方はしっかり対策して症状がひどくならないようにお気を付けください。
今日は24日(日)に開催された『第59回 不器男忌俳句大会』についてお伝えします。
松野町山村開発町民センターにて 不器男忌俳句大会が開催されました。当日はたくさんの方にご来場いただきました。

参加された皆さんは受付を済ませるとすぐに席題の投句を行いました。
下萌 か 遍路 のどちらかの単語を句に取り入れて俳句を作りました。約2時間の間に154句が投句されました。

12:30より開会式が行われ、続いて兼題句評(投句数 886句)・児童生徒部門表彰式がありました。
児童生徒部門の入賞作品は以下の通りです。
小学校低学年の部
最優秀:「たいいくの日キリンもサイもはしってる」
優秀 :「ふゆ空にひこうきぐもがのびていく」
「おとうとにけんかでまけた日冬の風」
「冬空にこけてまた乗る一りん車」
小学校高学年の部
最優秀:「ばあちゃんとお茶のはもんでいいにおい」
優秀 :「母の日はわたしが一日お母さん」
「ヒヨドリの大群空に黒い道」
「鼻歌でもちをまるめる母とぼく」
中学生の部
最優秀:「雪だるまにんじんの鼻つけてやる」
優秀 :「冬が旬寒ブリ寒ボラ寒ガレイ」
「うららかや海にうつった赤い橋」
「成人を迎えた姉の晴れ姿」
高校生の部
最優秀:「雪が降る十七歳の自画像に」
優秀 :「夜は深けてえんぴつの音凍てつけり」
「怒られる私のそばにきりぎりす」
「会話なく別れた駅や毛糸解く」
各最優秀作品を詠んだ生徒の皆さんです。おめでとうございました。

そのあと席題句の互選が行われました。皆さん真剣に句と向き合っておられました。

最後に各賞に選抜された句を詠まれた皆さんに賞状が贈られ、今年も無事閉式となりました。
一般の入賞作品は以下の通りです。
兼題の部
愛媛新聞社賞:「大将の声で始まる亥の子唄」
愛媛県文化協会長賞:「共に晩節ふうふうと煮大根」
松野町長賞:「抽斗は過去への通路年の暮」
松野町教育長賞:「梁(うつばり)のひびの中まで煤払ふ」
松野町文化協会長賞:「段畑に日あり月ありみかん摘む」
葛句会長賞:「膝ついて墓にもの言ふ師走かな」
席題の部 (席題:下萌、遍路)
愛媛新聞社賞:「遍路宿こころの正座くづしけり」
愛媛県文化協会長賞:「下萌や三毛猫に部屋覗かるる」
松野町長賞:「草青むなかに昭和の芝居小屋」
松野町教育長賞:「せせらぎに水飲む遍路の片ピアス」
松野町文化協会長賞:「身の上は問わず語らず遍路宿」
葛句会長賞:「下萌に足投げ出してメール打つ」
各賞に入賞された皆さん、おめでとうございました。また、ご来場いただいた皆さんも本当にありがとうございました。

ここから次回イベントの告知です。
3月17日(日)に『不器男の里を歩く 句碑めぐりの会』が開催されます。時間は13:00から、参加費は無料です。
松野町松丸地区には 俳人・芝 不器男の句が刻まれた句碑が何ヶ所にも設置されています。
今回は講師に 俳人・谷 さやん先生を迎え、一緒に句碑を見て周ります。各句碑前では谷 さやん先生によるピンポイント解説も行われます。
句碑めぐり終了後には、不器男記念館で谷 さやん先生による「不器男と家庭句会」と題したミニ講演会もありますので、是非ご参加ください。
参加にあたっては事前予約が必要です。松野町教育委員会まで電話で予約をお願いします。TEL:0895-42-1118

下田
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